札番 第15番近田山 長谷寺
お寺の歴史(縁起)
当山の開基は徳道上人で、その創設については大宝年間(701~704)と伝わる。大和の長谷寺を模したものとして、遠長谷寺とも呼ばれている。
佐々木氏や北畠氏の祈願所であったといわれているが、たびたびの兵火に遭い、ほとんど廃絶していたのを二代津藩主の藤堂高次公が再興し、藤堂家歴代の祈願所とした。
古仏十一面観音は身の丈2丈6尺(約7.9m)という日本有数の大きな御仏であったが、天正年間織田信長の兵火により被災、現在は白布に包まれたお姿になっておられるが18年毎には開扉され、御尊像を拝することができる。
なお、現在の御本尊十一面観音立像は江戸初期の作で等身大木造褐色の漆仕立てである。
また、参道を上りつめたところに毘沙門天と六観音の石仏がある。これは藤堂高虎公が朝鮮よりもたらした李朝期の作であると伝わる。
○『勢陽雑記』より
近田山長谷寺 津より西、行程二里。長谷村の山にあり。本尊十一面観音なり。
和州の長谷を移し侍ると也。開山天外和尚は東福寺より移り住せりと云々。いにしへは堂塔も数宇あり、寺領も八拾貫ありけるとや。天正年中の乱世の為に彼是退転し、今のかや葺幽燈のたよりもなし。伊勢巡礼の札所13番目とかや。歌に
幾度も参る思ひは 初瀬寺心も清き谷川の水
概要
-
山号
近田山(きんでんざん)
-
寺号
長谷寺(ちょうこくじ)
-
宗派
臨済宗相国寺派
-
祭祀
十一面観世音菩薩
ご案内
-
住所
三重県津市片田長谷町230
-
電話
059-237-2648
-
御朱印場所
当寺受付
-
参拝時間
8時〜17時
-
公式サイト
見どころ
境内倒木のため、10月20日(予定)まで参拝停止になります。 ご参拝の際には、予めお電話にてご確認頂きますようお願い致します。