札番 第8番岡寺山 継松寺
お寺の歴史(縁起)
古資料によれば、天平15年(743)聖武天皇は伊勢神宮へ行基を遣わし、奈良大仏建立の神勅を奉伺せられた。行基は霊告を蒙り当地方に四ヵ寺を建て、本尊に如意輪観音を祀り、事業達成を祈願なされた。当山はその内今に残る随一の霊場である。
さらに、本尊より「無事達成を守護する」とのお告げを感得。その旨天皇に報告。天皇は42歳の厄年にあたり、本尊如意輪観音を宮中に迎え厄除祈願の上、伽藍造営を詔勅され、如意輪院の勅額を下賜せられた。当山が日本最初の厄除霊場といわれる所以がここにある。天平勝宝2年(750)大洪水被害のあと、再建なされた継松法師の名にちなみ、寺号を継松寺と称することになったと伝える。
延暦21年(802)弘法大師が当山に逗留され、不動明王、毘沙門天王を刻み本尊の脇侍として祀られた。この大師との仏縁により真言宗の寺院となった。天正9年(1581)松阪城主蒲生氏郷より寺地を拝領し、飯高郡石津卿より現在地へ移った。
この時今の継松寺が始まった。時の住職政算上人を中興第一世とし、今日に至っている。
平成9年8月、230年ぶりに本堂及び隣接する堂宇、山門等解体大修理が施行された。今回の修築工事で往昔の棟札、上棟の際に使われた矢、五穀の入った皿などが発見され、寺歴を知る貴重な資料となっている。
当山は通称岡寺観音と呼ばれ、厄除の観音霊場として広く親しまれている。
3月初午の日前後3日間にわたる厄除初午大祭は、当山最大の行事で参詣者が群集する。
また当山は古来より文人墨客が多く訪れ、池大雅などの筆跡が多数残され、韓天寿の墨帖岡寺版は書家の賞賛の的となっています。
当山は東海新西国三十三ヵ所第20番霊場、三重四国八十八ヵ所81番霊場、東海三十六不動尊第26番霊場になっている。
概要
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山号
岡寺山(おかでらさん)
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寺号
継松寺(けいしょうじ)
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宗派
高野山真言宗
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祭祀
如意輪観世音菩薩
ご案内
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住所
三重県松阪市中町1952
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電話
0598-21-0965
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御朱印場所
当寺受付
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参拝時間
8時〜17時
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公式サイト
見どころ
●年中行事
・1月1日:新年祈祷会
・2月節分の日:節分星祭祈祷会
・2月初午の日:2月初午
・3月初午の日前後3日間:厄除大祈祷会(初午大祭)
・8月9日:四万六千日会式
・毎月1日・18日:本尊御縁日