札番 第9番無量山 千福寺
お寺の歴史(縁起)
縁起によると、本尊の手引き十一面観世音菩薩は、推古天皇15年(607)聖徳太子が神勅をうけ像高5尺(約150cm)の尊像を一刀三礼彫刻された霊像にして、無量山に一宇を建て安置された。これが当山の草創と伝える。その後大徳泰澄が来山し七堂伽藍を建立し、人々の信仰を集め、益々寺運は興隆した。
平安後期花山法皇(986天皇退位)は西国三十三所霊場の再興を発願され、当地を通行の折、当山に不思議な雷光あれ、吉兆の立ち上るを見て、衆生済度のため、当山に参篭して祈願を続けられた。
17日目にして、法皇自ら霊告を感得。「是より西国への途次、熊野八鬼山に山賊現れ人々に危害を与えること著し、爾後当山へ参詣の人々は手引して護り、厄難を救い、八鬼退治、願望成就のご利益を与えよう」と誓われた。
この時より当山を「手引観音」と称されるようになった。と伝えられている。
承安元年(1171)後白河法皇が西国霊場の再中興を発願せられた際も、当山に参篭祈願をなされている。
時は下り、大永年間(1512~28)国司北畠氏の祈願所となった。その後永禄の兵火(信長時代)に罹り、灰燼となるが幸にも本尊は恙無きを得て無事であった。以後今日に至るまで、本尊の大悲福利は広く人々に知られ、参詣者が絶えない。
当山は三重四国八十八ヵ所第76番霊場である。
概要
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山号
無量山(むりょうざん)
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寺号
千福寺(せんぷくじ)
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宗派
真言宗 山階派
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祭祀
十一面観世音菩薩
見どころ
●年中行事
・2月18日:春の大縁日・諸願成就護摩修行
・8月9日~10日:四万六千日縁日(9日は夜観音)
・9月18日:秋の大縁日・諸願成就護摩修行
・毎月18日 手引観世音縁日・家内安全大祈祷