札番 第32番雨尾山 飛鳥寺 – 伊勢西国三十三所観音巡礼公式サイト

札番 第32番雨尾山 飛鳥寺

お寺の歴史(縁起)

当山は、雨尾山味光院飛鳥寺と称し、桑名市深谷町字山之城にあり、木曽三川を眼下に、名古屋市街、濃尾平野、遠くは木曽の御嶽が、一望できる眺望絶佳の高台にあります。

十一面観世音菩薩(6尺立像)をご本尊として、弘法大師、大日如来、善光寺如来、馬頭観音、千手観音、子安地蔵尊、不動明王、寺宝として弘法大師画像(桑名市文化財)等、多くの仏像を安置して居ります。

 往昔、当寺は、深谷村字坊ヶ谷に在り、寺域周囲一里半、寺領千石、十二坊の伽藍が並ぶ、真言密教の名刹でありましたが、元亀2年(1571)織田信長の兵火により、堂宇、仏像、経典、故文書など多くを焼失致しました。
寛永12年(1635)桑名城主、松平定綱公、この山に遊覧の折り往時を偲んで供料田を寄進、又、万治3年(1660)松平定重公より年々祈願料を寄進されました。

元禄16年(1702)桑名藩士、南条三太左衛門宗親、先に丹波国西田村にて、地蔵菩薩の像を手に入れ、その安置場所をさがして雨尾山に登った時、寺跡の草庵の中に、焼け残った十一面観音の首があるのを発見(霊夢のお告げにより地面より掘り出したとの説あり)宗親、奇異感嘆し、京都より仏師を招いて像体を修復し、本堂および房舎一宇を再現して安置し、地蔵菩薩像は、兵火の後、仮に構えた草案のある深谷村字奥條にまつりました。
再興の後、桑名藩士の中で、月々仏供米を寄進する家が百戸もあったと言われております。
明治2年(1869)参詣に不便とて、本堂および、地蔵堂等を現在地に、移転、その後伊勢西国観音霊場第32番札所として、多くの人々の信仰をあつめております。

口碑に、昔、東寺に雨壺と言う古い陶器の壺があり、旱魃の時、水を入れて祈願し、これを滴らすと忽ちに降雨したと伝えられ、雨尾山の山号は、これから伝えられたものと思われます。

○『勢陽雑記』より
 雨尾山飛鳥寺 桑名より北一里半、深谷部村にあり。順礼札所三十二番目也。歌に
  雨の尾の嵐の風はしげゝれど雲井はるかに鳥ぞ飛来る

概要

  • 山号

    雨尾山(あまおざん)

  • 寺号

    飛鳥寺(ひちょうじ)

  • 宗派

    東寺真言宗

  • 祭祀

    十一面観世音菩薩

ご案内

  • 住所

    三重県桑名市深谷町2386

  • 電話

    0594-29-2019

  • 御朱印場所

    当寺受付

  • 参拝時間

    8時〜17時

  • 公式サイト

    http://www.hichyoji.com/

見どころ

年中行事 
・1月1日  初参り 
・4月8日  花祭り誕生仏(釈迦如来)
・8月10日 十日観音(十一面観音開帳)
・8月18日 十八観音(千手観音菩薩)
・8月24日 地蔵盆(子安地蔵菩薩)
・春季・秋季永代経